2016年4月 8年間使われていない空き家古民家をご紹介いただいたことが今回の事業を進めるきっかけになりました。早速、空き家古民家利活用における地域創生基本方針計画案を作成しました。もともと補助事業ありきではありませんでしたが、地域の方や所有者さま、市役所ご担当者さまと協議を行いながら半年間、オリジナル事業計画案をブラシュアップ改良しながら、うきは市内におられる古民家鑑定士さんと協力をし「うきは市ふるさと個性あるまちづくり事業」への補助事業として進めさせて頂くことになりました。
技術や実績はもちろんですが、事業としていかに個性あるまちづくりとしてのモデルケースができるかを検討した結果、私たちが考えた今回の案は、画期的かつ実用的で、「コロンブスの卵」のような工夫や視点を変えることと、理念第一主義である「日本文化を生かして残すこと」に続き、「資金は生きたお金として地域全体に何十倍の効果を生むこと。」を重要テーマとして、地域の新たな事業者の方々が後に続いていただき、地域による地域のための新規事業展開が加速するモデルケースづくりにするかを意識して取り組んできました。
実施の中でも、事業者の選出・施設管理者の選出・資本出資者の選出・建物構造担保における施工者の選出・施工における地元業者の選出・コンセプト案の選出・建築デザイナーの選出・入居事業者の選出など、基本方針を企画計画通りに進めるためのマネジメント業務は多岐に渡るものではありましたが、地域の皆さま、所有者さま、市役所担当者さま、共感いただいたその他本当に多くの方々のご理解とご協力により無事に施設が完成しました。そして「FARM THEATER 山北小路」の名の下、地産中心の手打ち蕎麦・田楽・温野菜などの提供、農業体験ができる宿泊施設、お店名「きふね」2017年12月にオープンされました。
今後もグランピング整備や農業体験キャンプ場など地域の方々と連携をしたうきは移住推進及び地域交流の多機能施設として、この地でしかできない空き家古民家利活用の施設が地域と共に育ち、地域創生のモデルケースとなるよう引き続きサポートさせていただきます。関係各者さま、ご理解とご協力誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。